事実はケイザイ小説よりも奇なり

経済を、ビジネスを、小説を通じて学んでみる

【3月スピーチ③】(ヂメンシノ事件88)

「どうか、どうか、満水ハウスに今一度力を貸して下さい。社員一人ひとりが力を発揮できればライバルとの競争にも生き残れます。少子高齢化も乗り切るのです。我々は住宅メーカーです。お客様の財産を、人生を守り、育んでいく家を作っているのです。ご承知…

【3月スピーチ②】(ヂメンシノ事件87)

今回の経営体制は、平野のワンマンではなく、集団指導体制とでも呼ぶべきものになった。誰かが突出して権限を持てば、その個人の『良心』に依拠した経営となってしまう。トップの暴走を止められるような経営体制を平野は目指したかった。そのため、取締役の…

【3月スピーチ①】(ヂメンシノ事件86)

「皆さん、新しく会長になりました平野です。今回、全社員向けに私の口から直接お話を伝えたいと思い、このような場を設けさせてもらいました。地方拠点の皆さんはDVDでの視聴となりますがお許し下さい。」 平野は大勢の前でのスピーチが苦手だ。奥平は得意…

【3月6日もう一つのプレスリリース②】(ヂメンシノ事件85)

このプレスリリースには、マスコミからは調査対策委員会の報告書全文を開示すべきだとの指摘もあった。もちろん奥平はマスコミに更にリークしていた。調査対策委員会の報告書には平野の責任が明記されてあると何度もマスコミに告発しているのだ。しかし、批…

【3月6日もう一つのプレスリリース①】(ヂメンシノ事件84)

分譲マンション用地の取引事故に関する経緯概要等のご報告 8月2日付で発表いたしました『分譲マンション用地の購入に関する取引事故につきまして』(以下、「本件」といいます。)に関し、社外役員による『調査対策委員会』の1月24日付調査報告書を受領いたし…

【3月6日プレスリリース】(ヂメンシノ事件83)

2月20日以降、様々なマスコミが満水ハウスのトップ交代をクーデターと報道した。奥平が様々なマスコミの取材を受けるため加熱していくのだ。 奥平に接触しようとしたが、個人の携帯電話には全く出なかった。顧問弁護士からは、相手は全ての通話を録音してい…

【2月20日朝刊⑤】(ヂメンシノ事件82)

明け方まで断続的に対応を検討し、プレスリリースの案文が出来たのは朝9時だった。 2月20日『代表者異動に関する一部報道について』 2月19日 18:02付、日本経済新聞電子版の「イブニングスクープ」を始めとする速報道で弊社代表取締役交代人事に関する報道が…