事実はケイザイ小説よりも奇なり

経済を、ビジネスを、小説を通じて学んでみる

【3月6日もう一つのプレスリリース②】(ヂメンシノ事件85)

このプレスリリースには、マスコミからは調査対策委員会の報告書全文を開示すべきだとの指摘もあった。もちろん奥平はマスコミに更にリークしていた。調査対策委員会の報告書には平野の責任が明記されてあると何度もマスコミに告発しているのだ。しかし、批…

【3月6日もう一つのプレスリリース①】(ヂメンシノ事件84)

分譲マンション用地の取引事故に関する経緯概要等のご報告 8月2日付で発表いたしました『分譲マンション用地の購入に関する取引事故につきまして』(以下、「本件」といいます。)に関し、社外役員による『調査対策委員会』の1月24日付調査報告書を受領いたし…

【3月6日プレスリリース】(ヂメンシノ事件83)

2月20日以降、様々なマスコミが満水ハウスのトップ交代をクーデターと報道した。奥平が様々なマスコミの取材を受けるため加熱していくのだ。 奥平に接触しようとしたが、個人の携帯電話には全く出なかった。顧問弁護士からは、相手は全ての通話を録音してい…

【2月20日朝刊⑤】(ヂメンシノ事件82)

明け方まで断続的に対応を検討し、プレスリリースの案文が出来たのは朝9時だった。 2月20日『代表者異動に関する一部報道について』 2月19日 18:02付、日本経済新聞電子版の「イブニングスクープ」を始めとする速報道で弊社代表取締役交代人事に関する報道が…

【2月20日朝刊④】(ヂメンシノ事件81)

「基本的には本人への警告を行い、このリークを止めさせたいが、事を荒立てたくはない。法務部長と相談して対応してくれないか。単純に取締役としての守秘義務への抵触で裁判でも勝てるだろうが、ご本人の性格を考えると、それぐらいでは黙らないだろう。」…

【2月20日朝刊③】(ヂメンシノ事件80)

会食終了後、社長車に乗り込んだ瞬間に中居に電話を入れる。 「中居部長。内容は確認した。満水ハウスとしての声明文を出そう。まずは案文を作ってくれ。草薙さんと木村新社長にも共有だ。そしてプレスリリース前には他の社内役員のみならず社外役員にも共有…

【2月20日朝刊②】(ヂメンシノ事件79)

どう考えてもこれは守秘義務違反ではないか、というのが平野の第一印象だ。 特に問題なのは、調査委員会が『執行の責任者には重い責任がある』と報告書に記載したこと、そして社外役員との会議で『全会一致で平野社長退任は妥当との判断が下されていたこと』…